山小屋では〜


ここを、はじめてみた時、
鬱蒼と茂った木々たち、足の踏み場もない雑草と・・・、
さっさと刈り取って、犬のために柵を作ってしまえばいいかー
って、思っていたのだけれど、

何度か、通うたびに、木々たちが自然にとけ込んでいて、
いろいろな花を咲かせてくれるたびに、次は、どんな花が咲いているかな?
って、楽しみになってしまっていた。

そうなると、刈り取るって言葉から、手入れをするって言葉に変化していて、
犬と私たちが、足を踏み入れて過ごさせてもらっている気持ちになった。

木々たちを、ぼんやり眺めるのが、ここへ来ての習慣になり、
喧騒から逃れて、心がどんどん落ち着いてくる。
犬たちにも、ここでは、刺激を与えず、遊びも要求することをしないで、
静かに、のんびりと、過ごさせよう。

ボーダーコリー・・・、
私たちの側で、穏やかにくつろいでくれる姿も絵になる。

いくらかの思い込んでしまった荷物を、今、私たちは下ろしているところだ。

2006.7



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